【研修に使える】チームビルディングとは？メリットやポイントを解説
プロジェクトを成功させるには、結成されたチームの一体感を高める「チームビルディング」が欠かせません。チームとしての連携が取れてこそ、一人ひとりのパフォーマンスも最大限に発揮されます。
しかし、複数人をマネジメントしながら業務を進めることは簡単ではないため、「効果的なチームビルディングを実施できず、連携がうまくとれていない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、研修にも使えるチームビルディング実践のメリットやポイントを中心にご紹介します。
- メンバー間の連携が取れず、業務効率が悪い現状を改善したい
- チームビルディングを成功させるコツや方法が知りたい
- チームビルディングを円滑にできるツールがあれば知りたい
という担当者の方はこの記事を参考にすると、チームビルディングにおいて押さえるべきポイントや実践的な方法がわかり、効率的にチームのパフォーマンスを高められます。
目次
チームビルディングとは
ここでは、チームビルディングの概要や、似た言葉である「チームワーク」との違いについて解説します。以下を読み、まずはチームビルディングに対する理解を深めましょう。
チームビルディングの概要
チームビルディングとは、「各メンバーの個性や能力を最大限に引き出し、高い目標を達成できるチームを形成する活動」を指します。
近年では、メンバー間の結束を強め、チームのパフォーマンスを向上させる手法として、多くの企業がチームビルディングを実施しています。また、メンバーの主体的な行動を促進させながら、能力を育成する取り組みが増加していることもトレンドです。
以上のような背景には、昨今の変化の激しい社会における、細かい消費者ニーズへの対応の必要性があります。従来の、一人のリーダー主導によるチームではなく、各メンバーの能力が発揮され、環境に即応できるチームを形成する必要が生まれたのです。
チームビルディングとチームワークの違い
チームビルディングとよく似た言葉に「チームワーク」がありますが、両者には意味や目的に明確な違いがあります。
チームワークは、すでに構築されたチーム内で、特定の目標達成に向けてメンバー同士が連携することを指します。一方、チームビルディングは、個々のメンバーの成長やチームワークの向上を目的とした、メンバー間の関係性強化のための取り組みです。
つまり、チームワークは「状態」や「結果」であるのに対し、チームビルディングはその状態を実現するための具体的な「活動」や「取り組み」を指します。したがって、良いチームワークを発揮するには、土台となるチームビルディングの実施が不可欠です。
チームビルディングで得られる3つのメリット
ここでは、チームビルディングを実践する3つのメリットをご紹介します。効率よく業務を進めているチームは、以下のメリットを得ながらビジネスを促進させているのです。
（1）チームメンバーの関係強化
チームビルディングのメリット1つ目は、チームメンバーの関係性を強化できる点です。
チームの雰囲気が良好になることで、メンバー間のコミュニケーションが活性化します。その結果、相談や連絡の機会が増え、共有不足による業務ミスが減少するほか、ノウハウの共有が進むことでチームの課題解決力も高まるのです。
また、メンバー間の良好な関係を維持できれば、お互いの個性や役割への理解が深まり、適切な役割分担が実現しやすくなります。したがって、より高い目標の達成が可能になるのです。
（2）外部環境への対応力の強化
チームビルディングのメリット2つ目は、外部環境の変化に強くなる点です。
市場競争が厳しく、社会の変化も加速する昨今では、状況に合わせた方針の変更も必要になります。しかし、チームとして正しく機能していなければ、方針の変更に対して柔軟に対応できず、組織の意思決定や行動におけるスピード感が失われてしまうのです。
一方、チームビルディングを通して目標達成へ向けた共通意識が強固になっていると、方向性が変わっても迅速かつ柔軟に対応でき、高い業務遂行能力を保てるようになります。
（3）イノベーションの創出
チームビルディングのメリット3つ目は、新しいアイディアやイノベーションが生まれやすくなる点です。
プロジェクトチームは、多様な価値観や能力を持つメンバーで構成されます。そのため、チームビルディングで形成されたチームでは、メンバーが遠慮なく自分の意見を出せるので、チーム内で相乗効果が生まれ一人では思いつかないアイデアの創出も期待できます。
ただし、メンバーが意見を出しやすくする環境の整備だけでなく、メンバーの意見や結論に至るまでのプロセスは、後から活用できるように情報として適切に管理することが重要です。
チームビルディングの5段階プロセス「タックマンモデル」とは
チームビルディングにおいては、チームの成長過程を5段階に分け、それぞれに必要な要素を示した「タックマンモデル」があります。以下の5つの段階を経て、チームとして成長できるようになるのです。
- 形成期（Forming）
- 混乱期（Storming）
- 統一期（Norming）
- 機能期（Performing）
- 散会期（Adjourning）
チームが結成された初期段階です。まずは積極的にコミュニケーションを図り、相互理解を深めながら、共通の目標や課題を明確にしていくことが求められます。
メンバー間の理解が進むにつれて、価値観や意見の衝突が生じやすくなる段階です。対立はチームの成長に欠かせないプロセスであり、衝突を恐れずに議論を重ねる必要があります。
混乱期を乗り越え、チームが安定した状態へと移行する段階です。メンバー同士がお互いの個性や考えを尊重し合いながら、協力体制を築けるようになります。
各メンバーがそれぞれの役割を果たしつつ、チームとしても高いパフォーマンスを発揮できる段階です。互いにフォローし合いながら、能動的に行動できるチームが形成されます。
目標の達成により、チームが解散する段階です。チームの解散を惜しんだり、互いを賞賛し合ったりする様子が見られた場合、チームビルディングがうまくいったといえます。
以上のように、チームの成長には各段階で適切な対応と関係性の構築が欠かせません。タックマンモデルを理解しておくことで、チームビルディングをより効果的に進めることができます。
チームビルディングを成功に導くポイント4選
ここでは、チームビルディング成功させるために押さえるべきポイントを4つ解説します。高いパフォーマンスを発揮するチームを形成できる企業は、以下のポイントを押さえているのです。
（1）明確な目標を設定する
1つ目のポイントは、チームの目標を明確にすることです。
設定した目標が曖昧でメンバー間に浸透しなければ、各メンバーが異なった方法でアプローチしてしまい、チームワークを発揮しづらくなります。また、メンバーの当事者意識が希薄になり、仕事への主体性も失われてしまうのです。
そのため、目標はメンバー同士が協力して取り組めるように、具体的かつわかりやすく設定することが重要です。ただし、強制的な目標ではメンバーが意欲的に取り組めず、パフォーマンスが発揮されないので、メンバーの意見や能力を考慮して設定しましょう。
（2）役割を明確にする
2つ目のポイントは、役割を明確にすることです。
チームビルディングを成功させるには、各メンバーが何を担うのか、具体的な役割を明確にすることが重要です。とくに、初期段階ではリーダーが一方的に指示を出す状態になりがちですが、それではメンバーの主体性が育ちません。
そこで、一人ひとりに明確な役割を与えることで、行動の方向性が定まりやすく、自分の責任を自覚してチームへの貢献意欲も高まります。また、役割分担はチーム内で共有することで、互いの業務に対する理解が深まり、連携もしやすくなるのです。
（3）コミュニケーションの土台をつくる
3つ目のポイントは、コミュニケーションの土台をつくることです。
チーム内で十分なコミュニケーションが取れていないと、関係性の強化にもつながらないうえ、「チームとして課題を解決したい」という意識も醸成されません。チームを大切にする価値観が養われなければ、メンバーの貢献意欲を引き出すのは難しくなります。
そこで、コミュニケーションの基盤構築には、対面での会話だけでなく、ITツールを活用したテキストでの「非同期コミュニケーション」も重要です。今日では、「情報共有ツール」を導入し、メンバー間の円滑なコミュニケーションを実現する企業が増えています。
（4）多様な価値観を容認する
4つ目のポイントは、チームを構成するメンバーの多様な価値観を容認することです。
近年では、転職市場のオープン化や働き方改革に伴い、人材が流動化・多様化する傾向にあります。チームメンバーの多様性が担保されるようになったので、コミュニケーションが活性化する一方、意見が衝突し合うとメンバー間の関係が悪くなりがちです。
しかし、チームのパフォーマンス向上には、メンバー間の良好な関係が不可欠です。そのため、チームビルディングには、各メンバーがお互いの価値観を容認できるような風土づくりが求められるのです。
【必見】チームビルディングにおすすめのITツール
以下では、チームビルディングにおすすめのITツールをご紹介します。
チームビルディングは5つのプロセスに分けられ、目標や役割を明確にしながら円滑なコミュニケーションを重ねて進めることが大切です。また、継続的に取り組むためには、施策の実行だけでなく、プロセスやノウハウを記録・蓄積して改善する必要があります。
そこで、マニュアルや実施記録、ノウハウなどを「情報管理ツール」で一元的に管理しましょう。とくに、検索性に優れたツールであれば、過去の施策や知見をすぐに参照でき、蓄積した情報を有効活用できる環境が整います。
結論、チームビルディングには、あらゆる情報を簡単に一元管理・共有でき、優れた検索性で必要な情報にすぐアクセスできる「ナレカン」が最適です。
ナレカンでは、テキストや画像、ファイルを用いて、施策の計画やマニュアル、実施記録などを「記事」形式で管理できます。また、超高精度の検索機能により、情報の蓄積だけでなく、施策内容の改善やノウハウの活用にも大きく貢献するのです。
あらゆる情報を簡単に管理できる情報管理ツール「ナレカン」
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効果的なチームビルディングができるゲーム4選
組織力向上のために、ゲームをしてメンバー同士のコミュニケーションや信頼関係を構築することも効果的です。そこで以下では、チームビルディングができる4つのゲームをご紹介します。
- 陽口ワーク
- 書き出しゲーム
- ブレインストーミング
- 条件プレゼン
「陰口」の反対で、チームメンバーを称賛するワークです。「陽口」を言われる人を決めたら、ほかのメンバーはその人が努力していることや尊敬できることを話し合います。メンバーの自己肯定感向上や、自身では気づかなかった長所を発見する機会になります。
出されたお題に関連する言葉を、制限時間内に最も多く書き出したメンバーが勝ちとなるゲームです。各メンバーが書き出した言葉をチームで共有することで、お互いの個性や価値観を理解できます。
出された議題に対して、各メンバーが自由にアイディアを出していくワークです。メンバーの相互理解や場を和やかにする目的で行うため、相手の意見を否定しないことが重要になります。
グループに分かれ、あらかじめ定められたいくつかのキーワードを用いてプレゼンし、最も面白い発表をしたグループに投票するワークです。コミュニケーションが活性化し、プレゼンスキルの向上にもつながります。
以上の代表的なゲームを用いると、効果的にチームビルディングができます。
チームビルディングのメリットやポイントまとめ
これまで、チームビルディングのメリットやプロセス、押さえるべきポイントを中心にご紹介しました。
チームビルディングの実施は、「メンバーの関係強化」「外部環境の変化への強化」「イノベーションの創出」が期待できます。ただし、効果を最大限に引き出すには、施策のプロセスや実施内容、ノウハウを記録・蓄積し、継続的に改善していく必要があるのです。
そこで、「情報管理ツール」を活用して、チームビルディングに関するマニュアルやノウハウを一元管理しましょう。ただし、情報へのアクセス性が低いツールでは、必要な情報を探すのに時間がかかるため、「検索性の高さ」は重要な選定ポイントです。
結論、チームビルディングにはチームビルディングに関するあらゆる情報を蓄積でき、高精度の検索機能で必要な情報がすぐに見つかる「ナレカン」が最適です。
無料の導入支援も受けられるので、ぜひを導入し、効果的なチームビルディングを実施しましょう。
