【成功事例】サンクスカードとは?導入するメリットや形式化を防ぐ方法

昨今では、ビジネス環境や仕事に対する価値観が多様化しており、社員同士の交流の場が減ったり、人間関係が希薄化したりしがちです。そこで、解決法として、オンラインで日頃の感謝を伝え合う「サンクスカード」が注目を集めています。
しかし、運用の方法次第では導入したものの失敗に終わってしまうケースも少なくありません。そのため、「運用時の手間や負担を考えて、導入に踏みきれない」と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「サンクスカードを導入するメリット」と「サンクスカードの形式化を防ぐ方法」を中心にご紹介します。
- サンクスカードを導入して、組織のつながりを強化したい
- 他社の成功事例を参考に、サンクスカードが形式化するのを防止したい
- 社員の良い行動を可視化して、感謝・称賛し合える環境をつくりたい
という方はこの記事を参考にすると、サンクスカードを導入するメリットを理解したうえで、サンクスカードの運用に成功するためのヒントが得られます。
目次
サンクスカードとは
はじめに、組織におけるサンクスカードの役割と、導入する目的を解説します。組織に浸透させていくにあたって「なぜ、導入するのか」を明確にし、理解を深めましょう。
組織における「サンクスカード」の役割
組織におけるサンクスカードの役割は、日々の忙しさのなかで軽視されがちな、「ありがとう」の気持ちを伝えることです。
ビジネス環境では、数字で評価されることが多いため、さりげない”気づかい”や”名もなき業務”に対する評価が見落とされがちです。また、なかには「口にするのは気恥ずかしい」という理由から、感謝の気持ちが相手に伝わっていないケースも少なくありません。
そのため、気軽にお互いを褒めたり労ったりできるサンクスカードは「社員同士のコミュニケーション手段」として大きな役割を果たしているのです。
サンクスカードを導入する目的
サンクスカードを導入する目的は、主に以下の3つが挙げられます。
- 職場環境の改善
- コミュニケーションの活性化
- 離職率の減少
日常的にお互いを労ったり称賛したりする文化が醸成されると、社員同士の信頼関係が強まります。そのため、社員が意見やアイデアを言いやすくなり、結果、「風通しの良い職場づくり」につながります。
リモートワークのように、会話の糸口が生まれづらい環境において、サンクスカードはコミュニケーションをとるきっかけとなります。また、部署や役職の垣根を越えたコミュニケーションを促進できるため、組織としての一体感につながります。
人によっては、「他者からの感謝されること」や「組織に認められること」が働くモチベーションとなります。そのため、感謝・称賛・承認文化が浸透すれば、社員は”やりがい”を感じやすくなり、離職率の低下が期待できるのです。
以上のように、サンクスカードは「組織・社員同士のつながりの強化」を目的に、多くの企業で導入されているのです。
サンクスカードを導入するメリットとは
以下では、サンクスカードが組織にもたらすメリットを解説します。サンクスカードは「組織・社員同士のつながりの強化」が見込めますが、そのほかにも全社で以下のメリットを得られるです。
(1)正当な評価につながる
サンクスカードは、各社員の正当な評価につながります。
日常的に目を配っていても、上司は複数人いる部下の良い行動をすべて把握できるわけではありません。そこで、サンクスカードがあれば、「どの事象に、どのような動き」をしたかが具体的に可視化されるので、見落としていた側面も評価できるようになるのです。
また、サンクスカードは「上司から部下に対する評価」だけでなく、そのほかの「縦(先輩・後輩)・横(同期)のつながり」を確認できる場とも言えます。そのため、次世代のリーダーとしての素質がある人材を発掘し、人材育成にもつなげられるのです。
(2)業務効率が向上する
サンクスカードを導入すれば、業務効率が向上するメリットも得られます。
s日頃から感謝するポジティブな行為がコミュニケーションを活性化されるので、社員同士の信頼関係が構築され、より良好な関係へと導きます。
その結果、社員同士の信頼関係の向上は業務におけるチームワークの強化に繋がり、情報共有のスピード感が上がります。そのため、「タスクを抱え込みすぎたことによる消化不良」「心理的なプレッシャーによる報連相の遅れ」も防止できるのです。
サンクスカードを導入するデメリットとは
サンクスカードにメリットがある一方で、導入前に押さえるべきデメリットもあります。メリットのみに着目して導入後の運用が頓挫しないように、あらかじめ以下のデメリットに対する対策を講じなくてはなりません。
(1)運用に手間がかかる
サンクスカードの運用方法によっては、必要以上の手間がかかることがあります。
アナログな運用では、紙を使ってサンクスカードを作成しなければならないので、紙にかかる印刷代や裁断コストが別途かかります。また、受け取ったサンクスカードは一時的に見られるだけで蓄積されません。
そのため、今日ではITツールを使って、サンクスカードの運用を行う企業が多いのです。ただし、全社で使えることが前提になるので「ツールの教育コスト」「運用フローの設計」で必要以上の手間がかからないように、シンプルなITツールが必須です。
(2)「気持ち悪い」と捉われやすい
サンクスカードのメリットが正しく浸透できていなければ、運用そのものに”嫌悪感”や”苦手意識”を持つメンバーが出る可能性があります。
理由として「なぜ感謝のみの共有を大々的にするのか」のように、メンバーが運用へ意味を見出せず形骸化するからです。たとえば、経営層や担当者の間だけで導入・運用を作成した場合に、サンクスカードへの苦手意識が発生しがちです。
また、サンクスカードの強制は、やらされている感が発生してしまい、最終的には「気持ち悪い」と捉えられてしまうので避けましょう。そのため、メンバーに対するメリットの周知はもちろん、業務負担のかからないルール設計が重要なポイントと言えます。
サンクスカードを定着させる方法
サンクスカードの運用を最大化させるためにも、正しい手順を踏むことが大切です。そこで以下では、運用の成功に欠かせないポイントを解説します。
目的やルールを共有する
サンクスカードの導入目的やルールを明確に示すことが重要です。
ルールを曖昧にすると、メンバー間でサンクスカードに対する認識のずれが発生し、チームの秩序に悪影響を及ぼす可能性もあるのです。たとえば、目的もなく「感謝をするために、何となくやらなくてはいけない」とメンバーが強制感を感じると、マンネリ化した形式的な運用になりがちです。
以上のように、サンクスカードには、社員の自発的な作成・共有が求められるので、目的やルールの共有が必須です。
定期的に効果を見直す
目的通りの効果が得られているのかについて、定期的に見直す必要があります。
「自発的な行動の増加」「チームの雰囲気の改善」など、定性的な内容であっても効果が感じられないまま運用を続けては、サンクスカードの導入意義が見出せません。意味のある運用をするためにも管理方法やルールを見直し、適宜改善していく必要があります。
具体的には、運用をそのまま現場のメンバー任せにするのではなく、マネジメントやチームリーダーが率先して、メンバーへのサンクスカードを作成し共有する行動が必要です。
マンネリ化・形式化させない
サンクスカードを効果的に運用し続けるには、マンネリ化・形式化させないことが重要です。
サンクスカードがマンネリ化していく背景には、「”ありがとう”を伝えるのが、同じ相手・似たような内容になっている」ことが挙げられます。上記の原因は、一部の社員としか接点がなかったり、ほかの社員の業務を把握できていなかったりするためです。
とくに昨今では、リモートワークの導入によって対面での交流する機会が減っているため、個人の意識改革はもちろん、組織規模での働きかけが不可欠となっているのです。
【担当者必見】サンクスカードのマンネリ化・形式化を防ぐには
以下では、サンクスカードのマンネリ化・形式化を防ぐ方法を紹介します。
サンクスカードは、組織のつながりを強化させるのに有効である一方、ありがとうを伝える相手が「同じようなメンバー」になりがちです。そのため、導入しておわりではなく、マンネリ化したり形式化したりしないための対策が欠かせません。
そして、マンネリ化を防ぐには「メンバー同士の接点を増やす取り組み」が必要です。たとえば、個人の持つノウハウを”社内ナレッジ”として蓄積・共有していく体制があれば、特定のメンバー以外にも気軽に称賛の声を送れるようになります。
ただし、Excelやスプレットシートでは、ナレッジをまとめても、アクセス性が悪いので実用されずに放置されてしまいます。したがって自社のナレッジ共有には、あらゆる情報を簡単に蓄積でき、超高精度の検索機能を備えたツール「ナレカン」が最適です。
ナレカンでは、テキストで書き込んだり、画像やファイルを添付したりできるので、自社に合った形でナレッジをまとめられます。また、ヒット率100%の検索機能によって、必要な情報をすぐに探し出せるので、実用性の高い”ナレッジ”として称賛されるのです。
メンバー同士の接点を増やす取り組みに貢献するツール「ナレカン」

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サンクスカードを導入した企業の成功事例

株式会社高井製作所は1917年に創業し、日本で最初の豆腐・投入製造装置のトップメーカーである企業です。
同社は以前まで、サンクスカードを紙でやりとりしていましたが、紙を常に持ち歩かないとありがとうと思ったときに書けない難点がありました。そこで、サンクスカードをオンライン化し、送付枚数を日々確認できるようにシステム化すると、社員同士でどれほど書いているのか共有・確認し合えるようになりました。
社内ルールでは無理のない範囲で5~10枚とし、5枚に達しなかった場合は、次月に繰り越すという仕組みを取っているのです。また、半年間の累計で多く送った人、たくさんもらった人上位3名(計6名)に図書カードが送られる仕組みを作りました。
サンクスカードへの取り組みが懸命なメンバー・不十分なメンバーには、上司からの声かけやアドバイスがある場合もあります。この仕組みにより、サンクスカードが定着化し、社内の雰囲気がより明るくなったという効果を実感できたのです。
サンクスカードの概要やメリット・デメリットまとめ
これまで、サンクスカードのメリットやデメリット、成功しやすい運用方法を中心にご紹介しました。
サンクスカードは、社員同士のコミュニケーションを活性化させることに加え、信頼関係の構築やチームワークの強化にまで貢献します。一方で、導入してもマンネリ化してしまい、次第に放置されてしまうケースも少なくありません。
そのため、組織としては「サンクスカード」を導入して終わりではなく、さまざまな視点から称賛の声を送りやすい環境を整えていきましょう。たとえば、各社員のもつ”ナレッジ”を共有し活用されれば、サンクスカードを送る接点を持てるようになるのです。
そこで、社内のナレッジ共有には、あらゆる情報を一元化でき、必要な情報にすぐにアクセスできるツール「ナレカン」が役立つのです。また、ナレカンがあれば、欲しい情報がすぐに見つかるので「ナレッジをまとめたのに活用されない」などの課題も生じません。
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