kintone(キントーン)は何がすごい?できること・できないことを解説

グループウェアのひとつに「kintone(キントーン)」があります。サイボウズ株式会社が提供しており、さまざまな業種で活用されているITツールです。
しかし、kintoneにはさまざまな機能があるため「自社に適しているのか分からない」と導入に悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、kintone(キントーン)の機能やできること・できないこと、料金や評判を網羅的にご紹介します。
- kintoneの基本機能や評判を参考に導入可否を判断したい
- kintoneでできること・できないことをわかりやすく教えて欲しい
- kintoneよりも情報へのアクセス性がいいツールを探している
という方はこの記事を参考にすると、kintoneの全体像を掴めるほか、スムーズに業務負担をなくす方法も分かります。
目次
kintone(キントーン)とは
kintone(キントーン)はあらゆる用途に使える多機能なグループウェアです。以下では、ほかのグループウェアとの違いやkintoneの機能を紹介します。
ほかのグループウェアとの「できること」の違い

kintone(キントーン)がほかのグループウェアと異なる点は、自社向けにカスタマイズできる点にあります。
kintoneには「アプリ」と呼ばれる業務システムがあり、使いたいアプリを追加すれば自社にあった機能を使えます。また、アプリはプログラミングの知識なしで「項目名を変える」「チェックボックスを加える」といったカスタマイズができるのです。
したがって、「細かい仕様までこだわった自社専用のITツールをつくりたい」という方には、kintoneの活用が適しています。
サイボウスOfficeとの「できること」の違い

サイボウズOfficeは、kintoneと同じくサイボウズ株式会社が提供するグループウェアです。両者の違いは、カスタマイズ性にあります。
サイボウズOfficeには、会社や組織での情報共有に必要な機能が標準搭載されています。そのため、専門的な知識やスキルのない人でも比較的利用しやすいグループウェアとなっています。
その反面、カスタマイズ性はkintoneに比べて劣ってしまうため、基本的な機能のみ利用する方におすすめです。つまり、自社業務に合わせて機能を柔軟にカスタマイズしたい方は、kintoneを使いましょう。
エクセルとの「できること」の違い
ExcelはMicrosoft社が開発したソフトウェアで、スプレッドシート上に表計算やグラフの作成、データの可視化などができる機能を備えています。
一方、kintoneはクラウドベースのツールで、複数人によるデータ管理や社内ワークフローの作成、情報共有などに有用です。そのため、Kintoneはビジネスでの利用に特化しており、さまざまな情報を一か所に集約できる点がExcelと異なります。
つまり、Excelは個人のデータ分析で使用するのに向いていますが、kintoneはチームや組織全体で管理する場合に役立ちます。ただし、Excelとkintoneは連携できるので、「Excelで作成したデータをkintoneに移行する」といった使い方も可能です。
kintoneでつくれるアプリ一覧
kintoneでは、各業界・職種に合わせて「アプリ」の作成が可能です。具体的には、kintoneでは以下のアプリが作られています。

アプリは、部署別・業種別に「サンプルアプリ」が用意されているため、その中から自社に合わせて選定できます。上記のアプリを使えば、データを蓄積・検索できたり、コミュニケーションをとりやすくなったりする点が便利です。
ただし、使いやすいようにデザインを変更したい場合は、自社でカスタマイズする必要がある点に注意しましょう。
kintone内の独自の用語
kintone内では、聞き慣れている「トップページ」や「掲示板」を独自の用語で表現しています。以下は、kintoneを活用する上で重要な用語なので、利用を開始する前に必ず確認しておきましょう。
- ポータル
- スペース
- ピープル
- スレッド
- レコード
- フィールド
- フィールドコード
kintoneのトップページのことを指します。
特定の参加者専用に作った空間をスペースと呼びます。スペース内では、参加者同士での議論・連絡等が可能です。
kintone内でSNS的な役割を果たします。ユーザーのプロフィールや連絡先を確認することが可能です。
スペース内に作成できる掲示板を指します。スレッドを作成することで、話題ごとに情報や会話内容を整理できます。
kintone内のアプリでは、「レコード」という単位でデータを管理します。たとえば顧客情報アプリでは、1件の顧客情報が1つのレコードになります。
レコードを構成するひとつひとつの項目のことを指します。たとえば顧客情報アプリでは、顧客情報を構成する顧客ID、顧客名、住所や電話番号などの項目が「フィールド」にあたります。
フィールドを識別するための文字列のことを指します。フィールドコードは自動計算やAPIで使用します。
これらのkintone独自の用語は、kintoneを利用する上で必ず出てきます。スムーズに利用を開始するためにも、導入前にしっかりと確認しておきましょう。
【何がすごい?】kintone(キントーン)でできること
ここでは、kintoneでできることを紹介します。「kintoneの活用例を知りたい」という方は必見です。
(1)情報を集約できる
kintoneを使えば、さまざまな情報を一か所にまとめられるようになります。

以上のように、あらゆる業務をkintone上でこなせるので、情報が複数のツールに散らばる心配がありません。また、業務ごとにアプリをつくれるため、テーマごとに情報がまとまり、必要な情報を見つけやすくなるのです。
したがって、「複数の業務をひとつのツール上で完結させたい」という方にはkintoneが適しています。
(2)従業員間でコミュニケーションを取れる
kintoneを使えば、従業員間でコミュニケーションを取れるようになります。

kintoneのアプリには、提出された内容に対してコメントできる機能が付いています。オンライン上で簡単に話せるため、交流のハードルが下がり、社内のコミュニケーションが活性化するのです。
このように、kintoneのコメント機能には、従業員間のやりとりが生まれやすくなるという効果があります。
(3)必要な機能を追加できる
kintoneであれば、必要な機能を自由に追加できます。

上記のように、kintoneではアプリを一からつくれるので、自社の業務に合わせたシステムを構築可能です。また、サイボウズ株式会社から提供されているサンプルアプリも100種類以上あるため、必要なシステムをすぐに準備できるのです。
したがって、「既存のシステムでは業務が進めづらく、自社に合わせたアプリを構築したい」という方には、kintoneの活用が適しています。
【欠点はある?】kintone(キントーン)でできないこと
ここでは、kintoneでできないことをご紹介します。以下の内容を確認した上で、導入するか検討しましょう。
(1)大容量のデータ管理
kintoneは大容量のデータ管理に不向きです。
kintoneで利用可能なディスク容量は、「契約ユーザー数×5GB」までとなっています。そのため、長期的に運用していくといずれ上限に達してしまう可能性があり、企業によっては容量増設オプションを購入する点に注意が必要です。
残りのディスク容量を確認したい場合は、[ディスク使用量]>[利用中]の項目をクリックすると、一覧で表示されるので、定期的にチェックしましょう。
(2)すぐに使い始められない
kintoneは多機能なグループウェアですが「すぐに使い始められない点」がデメリットだと言えます。
kintoneは、自社の用途に合わせてアプリを追加していく仕様なので、アプリを逐一追加していく必要があります。また、「掲示板 / 文書管理 / 社内FAQ」など、情報を管理できるアプリが複数あるため、目的を明確にしてから使い始めなければなりません。
また以上のように、情報を管理する場所が複数あると、結局のところ「どこに・どの情報があるのか」を瞬時に把握するのは困難です。そのため、「社内の情報管理を最適化したい」という方は、あらゆる情報を一元管理できるシンプルなツールを使いましょう。
(3)すぐに欲しい情報へアクセスできない
「すぐに欲しい情報へアクセスできない点」もkintoneのデメリットです。
kintoneは、「英数字のみの文字列を検索するとき、部分一致検索ができない」「2文字以上の日本語の文字列を検索するとき、1文字だけでは検索できない」といった注意点があります。そのため、検索スキルがないと欲しい情報が簡単にヒットしません。
そこで、「ヒット率100%」の高精度の検索機能を備えた「ナレカン」のようなツールを活用すれば、必要な情報へ即アクセスできるため、業務もスピーディに進みます。
【必見】kintoneよりも簡単に社内情報を管理できるツール
以下では、kintoneよりも簡単に社内情報を管理できるツールをご紹介します。
kintoneはさまざまな用途で利用できるものの、詳細な絞り込み検索や部分一致検索に制限があり、思い通りの検索結果が得られない恐れがあります。社内メンバーがストレスなく必要な情報にアクセスするためには、高精度の検索機能が必須です。
そのため、個人の検索スキルに依存せず、誰もが欲しい情報に簡単に辿り着けるツールを選びましょう。とくに、生成AIを活用した完全自然言語での検索ができると便利です。
結論、社内ルールや業務ノウハウなどのナレッジを管理するなら、超高精度の検索機能を備え、社内のナレッジに即アクセスできる「ナレカン」一択です。
ナレカンでは、部分一致検索はもちろん、「複数キーワード」での検索やAIによる「自然言語検索」で確実に欲しい情報にたどり着けます。また、「ファイル要約機能」によって、個人のPCに散在しがちなWord・ExcelファイルもAIが自動で要約してくれるので、簡単に共有できるのです。
誰もが社内情報に即アクセスできるツール「ナレカン」

「ナレカン」|社内のナレッジに即アクセスできるツール
「ナレカン」は、社内のナレッジに、即アクセスできるツールです。
「社内のあらゆる場所からナレッジが一元化」され、しかも、そのナレッジを「超高精度検索」できます。
自身の頭の中にあるナレッジを残すときは「記事」を作成でき、誰かにナレッジを尋ねたいときは、知恵袋のような感覚で「質問」することが可能です。また、ファイルを添付するだけで、AIが貴社のファイルの中身を全自動で、続々とナレッジ化していきます。
また、ナレカンを使えば、欲しい情報が即見つかります。
生成AIを活用した「自然言語検索」によって、上司に質問するように検索可能です。そのため、メンバーの検索スキルに依存することなく、誰でも簡単に情報を探し出せます。
更に、「初期導入支援サポート」と「ご利用中サポート」もあり、支援も充実しています。「すぐに使える状態にセットアップ」「月に1度のオンラインミーティング」など、実際に、社内のナレッジが動き出す仕組みを整えます。
<ナレカンをおすすめするポイント>
- 【超高精度な検索機能】 誰もが簡単に欲しい情報を見つけられる検索性。
「AI検索」「複数キーワード検索」「添付ファイル内検索」「画像内テキスト検索」など、思い通りの検索が可能です。
- 【ナレッジの一元化】 ナレカン内のナレッジは最新でフレッシュな状態で管理。
ナレカン内に一元化したナレッジは、「断捨離機能」によって、常に最新でフレッシュなものになります。そのため、ナレッジが陳腐化することがありません。
- 【サポート】 圧倒的なクオリティの「初期導入支援」と「ご利用中」サポート。
初期導入支援だけでなく、ナレカンが定着するように、ご利用中も最大限サポートするので、貴社担当者様のお手を煩わせません。
<ナレカンの料金>
- ビジネスプラン:標準的な機能でナレカンを導入したい企業様
- エンタープライズプラン:管理・セキュリティを強化して導入したい企業様
- プレミアムプラン:「AI自然言語検索」も含めて導入したい企業様
各プランの詳細や金額は、下記「ナレカン資料の無料ダウンロード」ボタンより、資料をダウンロードしてご確認ください。
<ナレカンとkintoneの比較表>
以下は、ナレカンとkintoneを機能や使用感で比較したものです。
ナレカン | kintone | |
---|---|---|
シンプルさ | 〇
メールを使える方であれば、使えるほどのシンプルな操作性。メンバーの検索スキルに依存することなく、簡単に情報を探せる。 |
△
ノーコードでアプリを作成できるが、一から開発・メンテナンスし続ける必要があるため、システムに詳しい人が必要。 |
検索精度 | 〇
ヒット率100%・平均0.2秒の超高精度の検索機能が備わってる。 |
×
検索範囲に制限があるなど、検索性が弱い面がある。 |
ナレッジマネジメントの適正 | 〇
ナレッジマネジメントに特化した5つの特徴を押さえている。 |
×
ナレッジ蓄積に欠かせない要約機能などが不足している。 |
スマホからも使いやすい | 〇
マルチデバイス対応で、スマホからでも使いやすいUI/UXになっている。 |
△
モバイル表示に変更できるが、画面が小さいとデータを扱いづらい。 |
サポート体制 | 〇
導入の検討~運用まで、専属担当者による手厚いサポート体制あり。 |
×
ややサポート体制が弱い。 |
ナレカンのデータは「ナレッジ」として活用できるうえ、優れた検索機能や「多階層のフォルダ」でいつでも取り出しやすいです。しかし、kintoneは、データを一元管理できても、検索がしにくかったりナレッジとして活用したりする仕組みが整っていません。
そのため、kintoneはノーコードでデータを作成・管理できるメリットがある一方、あとからデータを活用するときに情報を探しづらく不便です。
kintone(キントーン)の料金プラン一覧
kintoneの料金プランは以下の通りです。
ライトコース | スタンダードコース | ワイドコース | |
---|---|---|---|
料金(月払い) |
1,000円/ユーザー/月 |
1,800円/ユーザー/月 |
¥3,000/ユーザー/月 |
外部サービスとの連携機能 |
× |
〇 |
〇 |
アプリ数 |
~200個 |
~1,000個 |
~3,000個 |
kintoneは2024年秋より価格が改定されました。また、最小契約ユーザー数が「10ユーザーから」となっているため、注意しましょう。
kintoneには30日の無料お試し期間はあるものの、フリープランは用意されていません。そのため、30日を超えてkintoneを使うときは上記いずれかの有料プランへの加入が必須です。
kintone(キントーン)の評判
ここでは、kintoneを導入したユーザーの声や評判を紹介します。他社での運用例を参考に、自社に適しているかを判断しましょう。
※こちらでご紹介する口コミ・評判はITreviewより引用しております。
kintoneの良い口コミ・評判
ここでは、kintoneの良い口コミ・評判を紹介します。ユーザーからは「ITの知識が無くても簡単にアプリを作成できる」「直感的につくれる」との声が寄せられています。
非公開ユーザー投稿日:2025年08月26日システムに関する専門的な知識がなくても、ドラッグ&ドロップで簡単にアプリ作成ができます。
非公開ユーザー投稿日:2025年08月25日社内外問わず情報をkintoneにて管理しています。社内では、弊社が提供しているサービスについてお客様からFormBridgeにて申込をいただくと、kintoneに情報が入ってきます。その申込内容の確認をkintone上で実施しています。その他にも、社内の案件管理や問い合わせ管理、在庫管理に利用しています。様々な情報を扱いますが、全てkintoneで管理することで、いろいろな媒体を確認する手間がなく効率的です。
非公開ユーザー投稿日:2025年08月25日使用してみて、下記3点がやはり利点だと思います。➀ローコードなので、誰でも簡単に作成できる複雑なシステムの場合は、専門のエスアイヤーに依頼(有料)することで、応用版も作成できる。➁有料・無料のプラグインを使うことで、利便性が広がる。➂API連携できる他社システムも増えた。
kintoneの改善点に関する口コミ・評判
次に、kintoneの改善点に関する口コミ・評判を紹介します。ユーザーからは「容量的に厳しい」「デザインが直感的でなくわかりづらい」などの声が挙がっています。
非公開ユーザー投稿日:2025年08月25日計算のフィールドを作成できますが、利用できる関数が増えるとより良いと思います。現状の関数ではまかないきれないことがあり、その場合は他サービスとの連携(Datacollect)などでカバーしていますが、kintone上でできるとより便利です。
非公開ユーザー投稿日:2025年08月25日改善してほしいのは、下記2点と思います。➀WEBのデザインが限定される。➁API連携などで大量のデータをアプリ内で処理する場合、容量的に厳しいケースがある。
非公開ユーザー投稿日:2025年08月13日デザインがわかりづらく、昔のパソコンのシステムのような感じなので、もう少し直感的にもわかるような使用になったらうれしい。
kintone(キントーン)の機能や口コミ・評判まとめ
これまで、kintone(キントーン)の使い方や口コミ・評判を中心にご紹介しました。
kintoneは、日報から交通費申請まで、さまざまな業務に応用できるグループウェアです。ただし、検索機能に制限があり、すぐに欲しい情報へアクセスできない可能性があります。
検索機能が不十分なツールでは、業務の効率低下はもちろん、社員のストレスの原因となります。そのため、高精度の検索機能を備えたツールを導入して、必要な情報へ即座にアクセスできる環境を整えましょう。
結論、社内の情報共有を効率化するには、あらゆる社内情報を一元管理しながら、求める情報にすぐたどり着ける「ナレカン」が最適です。
無料の導入支援も受けられるので、ぜひ「ナレカン」を導入して、手間なく情報を共有できる仕組みを整えましょう。