Concrete CMS(旧concrete5)は使いやすい?料金や評判まで紹介

FAQや社内ポータルを制作するツールのひとつに「Concrete CMS(旧concrete5)」があります。同ツールはインターネット上で利用可能なCMS(HTMLなどの専門的な知識がなくともWebサイトが運営できるサービス)になっています。
なかには、「Concrete CMSの利用を検討しているが、自社に合うのか分からず導入に踏み込めていない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Concrete CMS(旧concrete5)の機能や料金、評判を中心に紹介します。
- 初心者向けにConcrete CMSの特徴や機能を説明してほしい
- Concrete CMSの口コミ・評判を踏まえて導入するか判断したい
- Concrete CMSを効果的に使うためのコツを把握し、効率的にweb制作を進めたい
という方はこの記事を参考にすると、Concrete CMSの概要が分かるだけでなく、自社で導入すべきかを判断できるようになります。
目次
Concrete CMS(旧concrete5)とは

Concrete CMSは、Webサイト上で無料利用可能なホームページ作成・運営ツールです。
Concreteの読み方は「コンクリート」で、CMSは「コンテンツ・マネジメント・システム」を指しています。バージョン5のリリースに伴い、一時期「concrete5」に名称変更されましたが、2021年の大幅なサイトリニューアルを期に現在の名称へと戻りました。
開発元はアメリカですが、日本語を含む多言語に対応しています。また、ユーザーのコミュニティで気軽に質問ができるため、不明点を共有・解決することが可能です。
Concrete CMS(旧concrete5)の特徴
Concrete CMSは、HTMLといったWeb制作の知識がなくともページを編集できる点が特徴です。
たとえば、同ツールでは、ブロック編集を採用しているため、直感的なコンテンツ作成が可能です。下図のように決められた範囲の文字列をブロックとして認識して「ドラッグ&ドロップで移動」「ブロックをテンプレートでデザイン変更」などが実行できます。

一方で、細かなデザインの設定などは別途作業が必要なため、操作方法を覚えるまでに時間がかかる恐れがあります。そのため、デザイン性よりも操作性を重視して、社内ポータルやFAQを作成したい企業は「ナレカン」のようなシンプルなツールがおすすめです。
参考および画像引用:Concrete CMSの編集モード
Concrete CMS(旧concrete5)の機能
Concrete CMSのおもな機能は以下の通りです。
- 編集機能
- 多言語サイト作成
- マーケティング
- コミュニティ
- ファイル管理
ドラッグ&ドロップでの編集や、メンバーの編集・閲覧権限を設定することが可能です。一方、HTML5にも対応しているので、社員はスキルに合わせて使い分けられます。
コンテンツは多言語に対応しており、言語を切り替えるボタンやマッピン機能が備わっています。また、インターフェースを翻訳する機能も備わっているため、外国人社員がいる企業にとって便利です。
SEOに関する設定や問い合わせフォームの設置が可能です。
制作したWebサイトに対して、コメントやポイントを付けたりマイページを作成したりできます。また、各ユーザーのプロフィールも登録できるので、部署の垣根を越えたプロジェクトがあるときに役立ちます。
Concrete CMSで利用するファイルの閲覧権限の付与や、画像編集を実施できる機能です。
このように、Concrete CMSには編集機能をはじめとした、Webサイトを制作する幅広い機能が備わっていると言えます。
比較|Concrete CMSとWordPressの違い
Concrete CMS(コンクリートCMS)とWordPress(ワードプレス)は、同様にコンテンツを作成するためのシステムである一方、以下の違いがあります。

以上の表から分かるように、汎用性を求める方には「Concrete CMS」、ブログやメディアサイトの作成に特化したい方は「WordPress」の活用が向いています。
ただし、これらは情報発信がメインのため「どのようなコンテンツにするか」「ブログの方向性はどうするか」などの情報を残せません。そこで、ナレッジ管理に特化した「ナレカン」に情報を残しておけば、有益なサイトの構築につながります。
【初心者向け】Concrete CMSの使い方
以下では、初心者に向けたConcrete CMSの使い方をご紹介します。導入してみたもののどのように使えばいいのかわからないという方必見です。
インストールする
以下では、Concrete CMSのインストール方法について説明します。
ただし、以下で紹介する方法を実践する場合、ホスティング環境があることが前提です。万が一、自社サーバーを保有していない場合は、レンタルサーバーを契約するか、ローカル環境にインストール(自身のPC内に構築する方法)することで使用可能になります。
- まず、公式サイトのインストールするページより最新バージョンのConcreteをダウンロードしましょう。2025年9月時点では、バージョンバージョン 9.4.4が最新となります。
- 次に、自社サーバー上にアップロードします。
- アップロードが完了したら、Zipファイルを解凍します。基本的にサーバー内に「public_html」という名前のフォルダがあるので、その中に移しましょう。
- アップロードが完了すると、いくつかの新規フォルダと「index.php」というファイルが作成されます。
- このとき、自社サーバーが「suexec」または「phpsuexec」機能を使用している場合、ファイルのオーナーはパーミッション(アクセス権)を755に設定しましょう。
- 755への設定が完了したら、MySQLデータベースを作成し、データベースへのアクセス権を持つMySQLユーザーアカウントを用意します。
- サイトへアクセスできたら、インストール画面が表示されます。下図のように言語の設定から始まり、動作要件のチェックやサイトの基本情報などを入力する画面が表示されるので、必要な項目を入力してください。
- 最後に、インストールの進捗が表示されるので、完了するまで待ちましょう。下図の画面が表示されたらインストール完了です。




参考および画像引用:Concrete CMS > 基本設定とインストール
ブロックを編集する
実際にWebページを制作する時の編集方法について説明します。
Concrete CMSでは編集可能なコンテンツや機能の最小単位を「ブロック」と言います。このブロックを編集し、積み上げていくことでページを作成できます。
- まず、ツールバーの「+」をクリックし、追加したいブロックをブロックエリアにドラッグします。今回は記事ブロックを例にしています。
- 記事ブロックは以下の画像上部にあるツールバーを用いて編集していきます。



以上のように、ページ内に直接文字を入力したり、画像を挿入したり、リンクを追加したりなど様々なことができます。
参考および画像引用1:Concrete CMS > ブロックの追加
参考および画像引用2:Concrete CMS > 記事
ページを追加する
ページを追加する時の方法について説明します。
- ログイン中に表示される以下の編集ツールバーのうち、ページアイコンをクリックします。
- 表示されたタブの上部にユーザーが作成可能なページタイプが示され、追加したいものを選択します。「空白のページ」をクリックすると新しいページが編集モードで開かれるので、ブロックを追加していくことで作成できます
- ページが完成したら、ツールバーのギアアイコンをクリックし、コンポーザーを開きます。
- コンポーザー設定画面からページ情報を入力します。なお、”ページ名”の欄は検索エンジンで表示されるタイトルを記載し、”説明”の欄には記事がどのようなものかを完結に書き込みます。





参考および画像引用1:Concrete CMS >ページの追加
参考および画像引用2:Concrete CMS > ツールバー
参考および画像引用3:Concrete CMS > ページ設定
参考および画像引用4:Concrete CMS > コンポーザー
【事例あり】株式会社ゼットン

画像引用:株式会社ゼットンのトップページ
株式会社ゼットンは地域活性化への貢献を目指した飲食業をおこなっています。
飲食店営業から公共公園の再生プロジェクトなど、事業の拡大に伴い、コーポレートサイトのリニューアルが必要だったことや、各店舗サイトの管理システムを統一し、更新作業を効率化したいという要望から、Concrete CMSを導入しました。
Concrete CMSのマルチサイト機能を活用してコーポレートサイトや店舗サイトなどの複数のサイトを統合したり、サイトのデザインをユーザーにとって使いやすくしたりすることで、運用がしやすく、かつユーザーにも親切なサイトを実現しました。
以上のように、Concrete CMSは飲食業界のWEb作成でも用いられています。
自由度が高い!Concrete CMSのメリット
ここでは、Concrete CMSのメリットを紹介します。導入に迷っている方は、以下の情報を参考に検討しましょう。
(1)細かいカスタマイズができる
1つめのメリットは、ホームページを簡単に、細かく編集できる点です。
Concrete CMSでは、直感的な操作で、プラグインをせずにアンケートやカレンダー、ギャラリーなどのプラットフォームをサイトに組み込むことができます。
したがって、Concrete CMSはWeb制作の知識がない人から開発者まで、幅広いユーザーのカスタマイズの要望を叶えられると言えます。
(2)SEO対策の設定ができる
2つ目のメリットはSEO対策の設定ができる点です。
サイト運営において「SEO(検索エンジンの最適化)」は、検索エンジンでユーザーのアクセス数を高めるうえで重要です。そこで、Concrete CMSではSEO対策の設定画面を備えています。
そのため、簡単にSEOの対策を実行するにはConcrete CMSが役立ちます。
無料で使えるの?|Concrete CMS(旧concrete5)の料金プラン
Concrete CMSは、無償で利用できるオープンソースのシステムです。
オープンソースゆえに、世界中の優秀な技術者が開発やメンテナンスに参加できるため、企業のニーズに合わせた技術開発が実施されているのが特徴です。
Concrete CMS(旧concrete5)の評判
以下では、Concrete CMSの良い口コミ、改善点に関する口コミをご紹介します。実際に利用するユーザーの感想を確認したい方は必見です。
※ご紹介する口コミは、ITreview > concrete5より引用しています。
Concrete CMSの良い口コミ・評判
ここでは、Concrete CMSの良い口コミや評判をご紹介します。ユーザーからは「メンテナンスが簡単」「更新しやすい」との声が寄せられています。
非公開ユーザー(投稿日:2021年05月25日)今まではWordPressを利用していましたが、様々なプラグインが入っていたため、アップデートするにも動作確認のチェックが大変でした。その点、concrete5は、PHPのフレームワーク「Symfony」を使っているため、社内SEの開発工数を抑えることができ、メンテナンスが以前よりも安心して行えるようになりました。
非公開ユーザー(投稿日:2020年12月25日)社内で利用してみて、一番良かったポイントは、webデザインやCMSの作成について知識がなくても全体像がはっきり可視化されているので、構成を把握しやすく更新作業も簡単にできるのが大変使いやすいところです。
非公開ユーザー(投稿日:2020年08月14日)ブロック編集ができること。ブログベースではない為、見た目が、企業HPで使うには更新管理が楽になり良い。導入して1年半となりますが、細かい更新はCMSの機能で十分のため、業務の軽減となっています。
Concrete CMSの改善点に関する口コミ・評判
続いて、Concrete CMSの改善点に関する口コミや評判をご紹介します。ユーザーからは「読み込みが遅くなる」「使い方に関する情報が少ない」との改善を求める声が挙がっています。
非公開ユーザー(投稿日:2021年05月25日)ドラッグ&ドロップで直感的に編集ができるというメリットが有る一方で、この機能を優先したため、読み込み速度が遅くなるケースが多々あります。読み込み速度が遅い事が多く、固まることもあるので、少しでも動作が軽くなるようなバージョンアップを望みます。また、WordPressやMovable typeのようにプラグインやマニュアルが少ないこともあり、自力で調査することが多いため、もう少し、国内コミュニティが充実してくれればありがたいです。
非公開ユーザー(投稿日:2020年11月19日)WordPressのように情報が多くなく解説書籍等も少ないため、カスタマイズをしようと思うとインターネットで情報を探すことになります。concrete5 japan のコミュニティフォーラムも活用できますが、どうしても有用な記事は英語のものが多いので、英語が苦手な人は難しいかもしれません。(記事はGoogle翻訳で十分な程度)また利用価値の高い拡張機能(アドオン)は、ほぼ有料です。
【必見】Webサイト制作をするときに重要なポイントとは
以下では、Webサイト制作をするときに重要なポイントをご紹介します。
Webサイト制作を円滑に進めるには、「適切な素材管理」「更新・メンテナンスのマニュアル化」が欠かせません。とくに、Concrete CMSは機能が細かいため、担当者がスムーズに作業できるように情報を残すことで、管理が煩雑になるのを防ぐ必要があります。
そこで、ナレッジ管理に特化したツールを併用して素材やマニュアルを残すと、情報が一か所に集約されます。さらに、個人の検索スキルに左右されず「誰でも簡単に情報を探し出せるツール」であれば、運用を継続していけます。
したがって、Concrete CMSと併用すべきは、必要なデータをテーマごとに整理し、求める情報に直感的にアクセスできる情報共有ツール「ナレカン」一択です。
ナレカンでは、データを多階層フォルダで管理できるうえ、「キーワード検索」や上司に聞くように質問できる「自然言語検索」で欲しい情報に即アクセスできます。また、「コメント」で進捗や制作についてのやり取りもでき、チームのweb制作の管理に最適です。
素材を簡単に管理できるナレッジ管理ツール「ナレカン」

「ナレカン」|社内のナレッジに即アクセスできるツール
「ナレカン」は、社内のナレッジに、即アクセスできるツールです。
「社内のあらゆる場所からナレッジが一元化」され、しかも、そのナレッジを「超高精度検索」できます。
自身の頭の中にあるナレッジを残すときは「記事」を作成でき、誰かにナレッジを尋ねたいときは、知恵袋のような感覚で「質問」することが可能です。また、ファイルを添付するだけで、AIが貴社のファイルの中身を全自動で、続々とナレッジ化していきます。
また、ナレカンを使えば、欲しい情報が即見つかります。
生成AIを活用した「自然言語検索」によって、上司に質問するように検索可能です。そのため、メンバーの検索スキルに依存することなく、誰でも簡単に情報を探し出せます。
更に、「初期導入支援サポート」と「ご利用中サポート」もあり、支援も充実しています。「すぐに使える状態にセットアップ」「月に1度のオンラインミーティング」など、実際に、社内のナレッジが動き出す仕組みを整えます。
<ナレカンをおすすめするポイント>
- 【超高精度な検索機能】 誰もが簡単に欲しい情報を見つけられる検索性。
「AI検索」「複数キーワード検索」「添付ファイル内検索」「画像内テキスト検索」など、思い通りの検索が可能です。
- 【ナレッジの一元化】 ナレカン内のナレッジは最新でフレッシュな状態で管理。
ナレカン内に一元化したナレッジは、「断捨離機能」によって、常に最新でフレッシュなものになります。そのため、ナレッジが陳腐化することがありません。
- 【サポート】 圧倒的なクオリティの「初期導入支援」と「ご利用中」サポート。
初期導入支援だけでなく、ナレカンが定着するように、ご利用中も最大限サポートするので、貴社担当者様のお手を煩わせません。
<ナレカンの料金>
- ビジネスプラン:標準的な機能でナレカンを導入したい企業様
- エンタープライズプラン:管理・セキュリティを強化して導入したい企業様
- プレミアムプラン:「AI自然言語検索」も含めて導入したい企業様
各プランの詳細や金額は、下記「ナレカン資料の無料ダウンロード」ボタンより、資料をダウンロードしてご確認ください。
Concrete CMS(旧concrete5)の機能や口コミ・評判まとめ
これまで、Concrete CMSの機能や口コミ・評判を中心にご紹介しました。
Concrete CMSは、Webサイトを簡単に構築できる無料ツールで、簡単な操作性と細かなカスタマイズ性を両立しています。一方で、ファイル管理機能だけでサイトに関わる情報を残していくのは困難だと言えます。
つまり、有益なサイトを構築・運営するためには、あらゆる情報を「ナレッジ」として管理できるツールとの併用が不可欠となるのです。ただし、ITに不慣れな現場に操作が複雑なツールを導入しても、使いこなせません。
そこで、Concrete CMSと併用するのであれば、あらゆるデータやマニュアルを一元管理し、シンプルな操作で情報にアクセスできるツール「ナレカン」が最適です。
無料の導入支援も受けられるので、ぜひ「ナレカン」を導入して、社内のあらゆる情報を適切に管理しましょう。