LMIS(エルミス)とは?機能や価格・口コミについても解説!
近年、部署を問わず社内情報を活用できるように、情報管理ツールを活用する企業が増加しています。なかでも注目を集めているのが「LMIS(エルミス)」です。
しかし、なかには「LMISの概要や機能が分からない」と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、LMISの機能や口コミ・料金まで幅広くご紹介します。
- LMISと他ツールの違いを確認して自社に必要か判断したい
- LMISの基本機能や使い方をわかりやすく教えて欲しい
- LMISより簡単に社内情報を管理できるツールを探している
という方は本記事を参考にすると、LMISについて理解しつつ、社内にとっての最適な情報管理の方法が見つかります。
目次
ITILに準拠した「LMIS(エルミス)」とは
以下では、ITILに準拠した「LMIS」の特徴や機能を解説します。ITILとは、ITサービスマネジメントにおける成功事例を体系化したガイドブックのことを指しているため、高品質なITサービスを提供したい企業は必見です。
「LMIS」と「他の情報管理ツール」の違い

LMISとほかの情報管理ツールとの違いは、ITサービスを扱っている企業向けに特化した機能が豊富な点です。
LMISでは、ITサービスの設計や管理・改善をしていくために必要な”インシデント”(システム不具合に対する復旧の体制)や”システムの更新”といった多くの情報を一元管理できます。
さらに、顧客の問い合わせ情報と紐づけて管理ができるため、顧客からの要望に合ったサービスの改善を進められます。このように、ITサービスの設計から管理を効率よく実施するための情報を一元管理できる点がLMISの特徴です。
「LMIS」と「Salesforce」の関係性
Salesforceは、LMISのクラウドプラットフォームとしてサービスを提供しています。つまり、SalesforceはLMISの基盤となっているため、両者を連携すれば一部の機能を同じように使用できるのです。
具体的には、Salesforceはデータ分析として使える「レポート機能」や「ダッシュボード機能」を備えており、LMISでもその機能を活用できます。
ただし、LMISは「ITサービスに特化した専門ツール」であるのに対し、Salesforceは「業界を問わず企業全般の業務に対応したツール」である点が異なります。そのため、どちらが自社の運用スタイルに適しているか導入前に確認しましょう。
LMISの機能一覧
LMISはさまざまな機能が搭載された情報管理ツールです。大きく分けて、下記の6つを管理できます。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| ITILプロセス |
ITILプロセスとは、ITサービスの設計からリリースまでの一連の流れのことです。LMISでは、ITサービスをリリースするまでの進捗を可視化できます。 |
| 構成管理 |
ITシステムをネットワークやソフトウェアといった詳細なIT資産情報に分けて管理できます。IT資産情報の管理は、常に最新のもので構成されているかを確認するのに必要な作業です。 |
| 顧客・契約管理 |
お客様の契約内容やお問い合わせ内容を一元管理できます。ITILプロセスと紐づけて管理ができるため、「どの顧客からの変更要求が多いか」といった分析に役立ちます。 |
| ナレッジ検索 |
蓄積された社内情報をSalesforce基盤の検索機能で探せます。過去のお客様対応履歴に簡単にアクセス可能なので、検索時のストレスを軽減できます。 |
| 分析 |
LMISに蓄積したインシデントやお客様のお問い合わせ情報から、”何件不具合が起きたか”や”お客様からどんな機能が求められているのか”といったことを分析して可視化できる機能が備わっています。 |
| 連携 |
メールやCSVなどの外部システムと連携できる機能が備わっています。メールを一か所でまとめたり、お客様情報をCSV形式で出力したりできます。 |
以上の機能より、ITサービスの設計や管理・改善に有効なツールであることが分かります。
LMIS(エルミス)の使い方
LMISは、優れた情報管理ツールの一つです。そこで以下では、LMISのインシデントとプロジェクトを管理する手順を紹介します。
インシデント管理
ここでは、LMISのインシデント管理の作業の流れについて解説します。
- 「イベント管理、サービス要求管理からのエスカレーション」または「ユーザによる起票」から、インシデントを起票します。
- 起票されたインシデントの詳細を確認し、[調査開始]をクリックして、ステータスを[調査]にします。
- インシデントを調査し、調査内容や対策内容を入力していきます。
- [対策開始]をクリックして、ステータスを[対策]にします。
- 対策を実施し、[対策結果]を入力して、[顧客確認]チェックボックスをチェックします。
- すべての確認が完了したら、[承認依頼]をクリックして、インシデント管理マネージャに承認を依頼します。
- インシデント管理マネージャに承認されると、完了です。
「起票」「調査」「対策」「承認」と順にインシデントに対応していけます。そのため、インシデントの対処法にばらつきが生じません。
プロジェクト管理
ここでは、LMISのプロジェクト管理の作業の流れについて解説します。
- プロジェクトのメンバーをリソースとして登録します。
- プロジェクト・WBSを作成します。
- プロジェクトの[開始]ボタンをクリックして、ステータスを[計画中]から[進行中]に変更します。
- プロジェクトの進行中、定期的に作業実績の登録をします。
- 作業がすべて終わると、ステータスを[完了]に変更できるようになります。
「計画」「開始」「管理」「完了」とステータスを区別できるため、プロジェクトの進捗を把握しやすくなります。
構成管理
ここでは、構成管理の作業の流れについて解説します。
- まずは、「サービス」「ハードウェア」「ネットワーク」「ソフトウェア」「ドキュメント」の構成情報を起票します。起票した構成情報は、ステータスが「未承認」になります。
- 各構成情報を起票したら、各情報の関連付けをします。関連付けが完了したら、[承認依頼]をクリックして、管理者に承認依頼を提出します。
- 構成情報の管理者は、提出された構成情報を確認し、承認又は否認をします。
- 構成情報が承認されると、構成情報のステータスが「承認済み」になります。
また、リリース管理で構成情報を関連付けたい場合は、リリース計画時に構成情報を入力しておくと便利です。入力した情報はリリースが完了すると、自動的に承認されるのでわざわざ承認依頼を提出する必要がありません。
【導入前に確認】LMIS(エルミス)の注意点
LMISは、プロジェクトの進捗管理やインシデント分析に便利な一方、「操作が分かりづらい点」に注意が必要です。
具体的には、マニュアルを理解するのにITの知識が必要になってくるため、全社単位での運用は難しいと言えます。とくに、大企業で運用する場合、一部のメンバーしか活用しなければ、情報管理が属人化した状態になりかねません。
そこで、UIが直感的でサポート体制も充実した「ナレカン」のようなツールであれば、全社への運用もスムーズに浸透します。
【LMISよりも簡単】社内情報の管理に最適なツール
以下では、LMISよりも簡単に社内情報を管理できるツールをご紹介します。
LMISはビジネス向けの多機能ツールですが、「マニュアルがわかりづらい」「専門知識が必要」といったデメリットがあります。また、なかには「UIが古く、柔軟性に欠ける」という声も見られ、長期的な運用には不向きな恐れがあるのです。
そこで、全メンバーが簡単に情報共有するためには「使いやすい操作性」を備えたツールを選定すべきです。さらに、「検索性」の高いツールであれば、個人のスキルに依存せず、直感的に目的の情報を探せるようになります。
結論、社内情報を管理するなら、あらゆる情報を自社に合った形で一元管理でき、超高精度の検索機能を備えたツール「ナレカン」一択です。
ナレカンは、「記事」にファイルや画像を添付するだけで、情報を任意のメンバーに共有できるため、スムーズな業務連絡が可能です。また、ナレカンでは「複数キーワード検索」やチャット形式の「AI検索」で確実に欲しい情報にたどり着けます。
あらゆる情報を一元管理して即アクセスできるツール「ナレカン」
「ナレカン」|社内のナレッジに即アクセスできるツール
「ナレカン」は、社内のナレッジに、即アクセスできるツールです。
「社内のあらゆる場所からナレッジが一元化」され、しかも、そのナレッジを「超高精度検索」できます。
自身の頭の中にあるナレッジを残すときは「記事」を作成でき、誰かにナレッジを尋ねたいときは、知恵袋のような感覚で「質問」することが可能です。また、ファイルを添付するだけで、AIが貴社のファイルの中身を全自動で、続々とナレッジ化していきます。
また、ナレカンを使えば、欲しい情報が即見つかります。
生成AIを活用した「自然言語検索」によって、上司に質問するように検索可能です。そのため、メンバーの検索スキルに依存することなく、誰でも簡単に情報を探し出せます。
更に、「初期導入支援サポート」と「ご利用中サポート」もあり、支援も充実しています。「すぐに使える状態にセットアップ」「月に1度のオンラインミーティング」など、実際に、社内のナレッジが動き出す仕組みを整えます。
<ナレカンをおすすめするポイント>
- 【超高精度な検索機能】 誰もが簡単に欲しい情報を見つけられる検索性。
「AI検索」「複数キーワード検索」「添付ファイル内検索」「画像内テキスト検索」など、思い通りの検索が可能です。
- 【ナレッジの一元化】 ナレカン内のナレッジは最新でフレッシュな状態で管理。
ナレカン内に一元化したナレッジは、「断捨離機能」によって、常に最新でフレッシュなものになります。そのため、ナレッジが陳腐化することがありません。
- 【サポート】 圧倒的なクオリティの「初期導入支援」と「ご利用中」サポート。
初期導入支援だけでなく、ナレカンが定着するように、ご利用中も最大限サポートするので、貴社担当者様のお手を煩わせません。
<ナレカンの料金>

- ビジネスプラン:標準的な機能でナレカンを導入したい企業様
- エンタープライズプラン:管理・セキュリティを強化して導入したい企業様
- プレミアムプラン:「AI自然言語検索」も含めて導入したい企業様
各プランの詳細や金額は、下記「ナレカン資料の無料ダウンロード」ボタンより、資料をダウンロードしてご確認ください。
LMIS(エルミス)の料金プラン一覧
LMISの料金プランは以下の通りです。
- LMIS25ユーザー:初期費用¥300,000+基本料¥100,000/月
※最低利用人数は25人です。
※26人目からは¥4,000/ユーザー/月が発生します。
LMIS25ユーザーの契約は年間契約のプランとなっているため、途中で解約しようとしてもできない場合がある点に注意が必要です。また、追加料金を支払うことで各種オプションを利用できるので、詳細はホームページで確認しましょう。
参考:LMISの料金プラン
LMIS(エルミス)の導入実績

こちらは、LMISの活用により業務負担が軽減した事例です。
CTCシステムマネジメント株式会社は、高度なITシステム運用サービスを提供している企業です。現在は、顧客向けのリモートサービスの業務基盤となるITSMプラットフォームにLMISを活用しています。
しかし、LMIS導入以前は、顧客の要望に合わせて複数のインシデント管理ツールを受け入れていたため、業務効率が低下してしまうことが課題でした。
そこで、LMISを採用すると、監視先システムからのアラートに基づき、フローに沿った一次対応を一気に実施できるようになりました。その結果、3分の1にまで工数を削減でき、顧客への安心感も得られています。
LMIS(エルミス)の口コミ・評判
ここでは、LMISを実際に利用しているユーザーの口コミをご紹介します。こちらを参考にし、自社に適した情報管理ツール選定のヒントを得ましょう。
※こちらで紹介する口コミ・評判はITreview(アイティーレビュー)より引用しております。
LMISの良い口コミ・評判
まず、LMISの良い口コミ・評判を紹介します。ユーザーからは「進捗管理やインシデント分析が容易となった」「導入がしやすい」との声が寄せられています。
非公開ユーザー、投稿日:投稿日:2025年8月22日以前使っていたツールでは、進捗を確認するのに時間がかかったりどこまで対応したかを都度探す必要があったり、見落としが起きることもありましたが、LMISの利用後よりインシデント管理がとてもやりやすくなったと感じています。
非公開ユーザー、投稿日:投稿日:2025年8月21日LMISを使っていて便利だなと感じるのは、プログラムの知識がなくても、ITSMに沿った業務フローを簡単に作成できるところです。テンプレートがしっかり整っているので、初めて使う人でも迷わず操作できました。また、業務内容や運用スタイルに合わせて、設定を柔軟に変えられるのもありがたいポイントです。現場の状況に応じて使い方を調整できるので、無理なく効率的な運用ができるようになりました。
非公開ユーザー、投稿日:投稿日:2025年7月25日【導入がしやすい】海外の別システムからの乗り換えになります。旧システムではベンダーに構築および運用設計を依頼し半年を要しましたが、サポートサイトとQA支援のみで2ヵ月の短期間で内製による設定の完了と運用開始ができました。
LMISの改善点に関する口コミ・評判
次に、LMISの改善点に関する口コミ・評判を紹介します。ユーザーからは「自由度が限られている」「直感的に使いづらい」との声が寄せられています。
非公開ユーザー、投稿日:投稿日:2025年8月21日以前使用していたツールと比較すると、少し自由度が限られているように感じています。テンプレートや機能がしっかり整っているため、作成はスムーズで効率的ですが、細かい部分の調整や独自のカスタマイズが難しく、「もう少しこうできたらいいなぁ」と思う場面もあります。特に、業務に合わせて柔軟に対応する際には、もう少し自由度があると嬉しいです。
非公開ユーザー、投稿日:投稿日:2025年7月25日【柔軟性】フレームワークがしっかりしているためしばしば行いたいことができない場合がある。
非公開ユーザー、投稿日:投稿日:2025年7月10日基本機能はしっかりしている一方で、UIが少し古くさく、特に若手スタッフから「直感的に使いづらい」との声があります。フィルターや検索条件を保存する機能がもう少し柔軟だと、日々の作業効率がさらに上がると感じました。また、通知設定の自由度も改善の余地ありです。例えば「緊急度が高いインシデントはSMSでも通知」など、通知チャネルをもっと細かく設定できると嬉しいです。
LMISの使い方や口コミ・評判まとめ
ここまで、LMISの使い方や口コミ・金額について解説しました。
LMISは、ITサービスの設計から管理を効率よく実施するために便利な機能が備わっている点が特徴的なツールです。ただし、利用者の中には、”検索機能の精度の低さ”や”使いこなしにくさ”を不安に感じている人もいます。
そのため、社内の情報管理には、「あらゆる情報を残せるうえ、目的の情報に即アクセスできるツール」を選びましょう。とくに、直感的に検索できる仕様なら、検索スキルがなくとも簡単に欲しい情報が見つかります。
結論、自社が導入すべきなのは、ファイルや画像・動画の情報を残し、ITスキルに依存せずに目的の情報を検索できるツール「ナレカン」一択です。
無料の導入支援も受けられるので、ぜひ「ナレカン」を導入して、社内の情報管理を効率化しましょう。


