社内研修の資料をナレッジ化する方法とは?活用してもらうためのポイント
社内研修の資料をナレッジ化するには、共有フォルダにまとめる、社内Wikiに整理する、ナレッジ管理ツールで一元管理するという3つの方法があります。自社の研修資料の量や共有する社員の範囲に応じて、適切な方法を選ぶことが重要です。
こうした方法で研修資料をナレッジ化すれば、社員が必要な情報を自分で確認できるようになり、人事担当者に同じ質問が繰り返される状況の改善につながります。
ただし、研修資料を蓄積するだけでは、社員が必要な情報を見つけられず、結局人事担当者への問い合わせが減らない可能性があります。そのため、資料をまとめるだけでなく、社員が自分で探して活用できる仕組みを整えることが重要です。
そこで今回は、社内研修の資料をナレッジ化する3つの方法や具体的な手順、社員に活用してもらうためのポイントを解説します。
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この記事でわかること
- 社内研修の資料をナレッジ化すると、研修後も社員が必要な知識を確認でき、研修に参加していない営業所・支店の社員にも共有できます。 また、社員が疑問を自己解決できるようになれば、人事担当者への問い合わせを減らせます。
- 社内研修の資料をナレッジ化する方法には、共有フォルダ・社内Wiki・ナレッジ管理ツールの3つがあります。 既存資料を手軽に共有するなら共有フォルダ、研修内容を文章で整理するなら社内Wiki、複数拠点で情報を一元管理・検索するならナレッジ管理ツールが適しています。
- 研修資料を社員に継続して活用してもらうには、必要な情報を探しやすくし、内容を定期的に更新することが重要です。 社員から寄せられた質問や意見を資料に反映すれば、研修後も現場で役立つナレッジとして蓄積できます。
社内研修の資料をナレッジ化するメリットとは
以下では、社内研修の資料をナレッジ化する3つのメリットを解説します。「自社の悩みがナレッジ化によって解決できるのか知りたい」という方は必見です。
(1)研修後も必要な情報を業務に活用できる
社内研修の資料をナレッジ化すると、社員が研修後も必要な情報を確認し、日々の業務に活用できるようになります。
研修で学んだ内容を一度で覚えきれなくても、資料が整理・蓄積されていれば、必要なときに見返せるためです。たとえば、営業担当者が商談前に商品の特徴や提案方法を確認したり、顧客対応でわからないことがあったときに研修資料を見返して自己解決したりすることも可能です。
このように、研修資料をいつでも確認できる状態にすることで、研修で学んだ知識を実際の業務に活かしやすくなります。
(2)研修に参加していない社員にも知識を共有できる
社内研修の資料をナレッジ化すれば、研修に参加していない社員にも、研修で共有した知識やノウハウを伝えられます。
とくに、複数の営業所や支店を持つ企業では、全社員が同じ研修に参加するのは難しい場合があります。こうした状況で、参加者からの口頭説明だけで済ませると、研修内容が十分に伝わらなかったり、社員によって理解に差が生じたりする可能性があります。
そこで、研修資料に当日の説明内容や具体例を補足して共有すれば、参加していない社員も必要な知識を確認できます。その結果、研修への参加有無にかかわらず、社員が共通の知識をもとに業務を進めやすくなるのです。
(3)研修内容に関する問い合わせを減らせる
社内研修の資料をナレッジ化すると、社員が研修内容を自分で確認できるようになり、人事担当者への問い合わせを減らせます。
たとえば、研修後に「商品の仕様についてもう一度教えてほしい」「研修で説明された手順を確認したい」といった質問が繰り返されると、そのたびに担当者が資料を探したり、内容を説明したりする必要があります。
そこで、研修資料やよくある質問と回答をナレッジとして蓄積すれば、社員は疑問が生じたときに自分で調べられるようになります。
このように、社員が自己解決できる環境を整えることで、人事担当者は同じ質問に繰り返し回答する手間を減らし、本来の業務に時間を使えるようになるのです。
社内研修の資料をナレッジ化する3つの方法
社内研修の資料をナレッジ化する方法には、共有フォルダ・社内Wiki・ナレッジ管理ツールの3つがあります。それぞれ向いている企業や注意点が異なるため、自社の研修資料の量や共有範囲に合わせて選ぶことが重要です。
| 方法 | 向いている企業 | 注意点 |
|---|---|---|
| 共有フォルダで管理 | 既存のPDFを手間なく共有したい | 資料が増えると探しづらい |
| 社内Wikiで管理 | 研修内容を文章に整理して残したい | 記事の作成・更新に手間がかかる |
| ナレッジ管理ツールで管理 | 複数拠点で資料を共有・活用したい | 導入・運用の検討が必要 |
以下では、それぞれの方法について具体的に解説します。
(1)共有フォルダに研修資料をまとめる
社内研修の資料をナレッジ化する方法の1つは、共有フォルダに資料をまとめて管理することです。既存のPDFやPowerPointをそのまま保存できるため、資料を作り直す手間をかけずに共有できます。
たとえば、Google ドライブなどのクラウドストレージに「社内研修」というフォルダを作成し、「営業研修」「商品知識研修」などの種類ごとに資料を保存します。また、各営業所の社員にも閲覧権限を付与すれば、本部以外の社員も必要なときに研修資料を確認できるようになります。
ただし、研修資料が増えると、目的の資料や最新版がどこにあるのかわからなくなりやすいです。また、資料の中から必要な情報を探すには、PDFを個別に開いて確認する手間がかかります。
そのため、共有フォルダでの管理は、研修資料の数が少なく、まずは既存の資料を1か所にまとめたい企業におすすめの方法です。
(2)社内Wikiに研修内容をまとめる
社内Wikiを活用すれば、研修で学んだ知識やノウハウを記事として整理し、社員が後から確認できるようになります。研修資料の内容をテーマごとに分けて掲載できるため、社員が必要な情報を確認しやすくなる点がメリットです。
たとえば、営業研修の内容を「商品の特徴」「提案時の注意点」「顧客からよくある質問」などの記事に分けて掲載します。また、研修当日に口頭で説明した内容も補足すれば、研修に参加していない営業所の社員にも知識を共有できます。
一方、社内Wikiでは、既存の研修資料を記事として整理し直す手間がかかります。そのため、研修の種類が多い企業では、記事の作成や更新が人事担当者の大きな負担になる可能性があるのです。
したがって、社内Wikiは、基本的な研修内容を文章で整理し、社員が業務中に必要な部分だけを確認できるようにしたい企業に向いています。
(3)ナレッジ管理ツールで研修資料を一元管理する
社内研修の資料を全社で共有・活用したい場合は、ナレッジ管理ツールを導入する方法がおすすめです。研修資料だけでなく、関連する業務マニュアルや質問への回答も1か所にまとめられるため、社員が必要な情報を探しやすくなります。
たとえば、研修で使用したPDFやPowerPointに加えて、研修後に寄せられた質問と回答も蓄積します。ファイル内検索に対応したツールであれば、研修資料が増えても、営業所の社員が商品名や業務内容から必要な情報を見つけやすくなります。
また、部署ごとに閲覧権限を設定できるツールを選べば、全社共通の研修資料と特定の部署向けの資料を分けて共有できるため、社員が自分に関係のない資料を参照して混乱するのを防げます。ただし、導入には費用がかかる場合があるほか、社員が使いこなせなければ、十分に活用されません。
そのため、ナレッジ管理ツールは、研修資料の数が多く、複数の営業所・支店に情報を共有しながら、社員が必要な知識を自分で探せる環境を整えたい企業に向いています。
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【4ステップ】社内研修の資料をナレッジ化する手順
社内研修の資料をナレッジ化するには、既存の資料を整理したうえで、社員が必要な情報を確認できる状態にする必要があります。
以下では、社内研修の資料をナレッジ化する手順を4つのステップに分けて解説します。
ステップ1|既存の研修資料を洗い出す
はじめに、社内で保管している研修資料を洗い出し、ナレッジ化する対象を明確にします。
たとえば、過去に実施した営業研修や商品知識研修の資料を集め、研修名・実施日・対象者・管理担当者などを一覧にまとめます。そのうえで、内容が重複している資料や、すでに使われていない資料がないかを確認しましょう。
このように、既存の研修資料を整理することで、今後も社員に共有すべき情報を明確にし、ナレッジ化する作業を進めやすくなります。
ステップ2|研修内容を社員が見返しやすい形に整理する
次に、集めた研修資料を、社員が必要な情報を見返しやすい形に整理しましょう。とくに、研修に参加していない社員でも内容を理解できるようにすることが重要です。
たとえば、営業研修の資料であれば、「商品の特徴」「提案方法」「顧客対応の注意点」などに内容を分けます。また、資料に箇条書きしか記載されていない場合は、研修当日に口頭で説明した内容や具体例を補足しましょう。
ただし、すべての研修資料を一から作り直す必要はありません。既存の資料を活かしつつ、社員が資料だけを見ても理解できない部分を中心に補足することで、人事担当者の負担を抑えられます。
ステップ3|研修資料と関連情報を1か所にまとめる
研修内容を整理したら、研修資料と関連する情報を1か所にまとめましょう。保存場所が統一されていれば、社員が複数のフォルダやツールを探し回る手間を減らせます。
たとえば、ナレッジ管理ツールに「社内研修」というフォルダを作成し、研修の種類ごとにPDFやPowerPointを保存します。さらに、研修後に寄せられた質問と回答や、関連する業務マニュアルもまとめておけば、社員が必要な情報をあわせて確認できます。
このように、研修資料だけでなく、業務に関連する情報も一元管理することで、社員が研修で学んだ内容を実務に活用しやすくなるのです。
ステップ4|全社員が必要な情報を確認できるように共有する
最後に、ナレッジ化した研修資料を、必要な社員がいつでも確認できるように共有しましょう。とくに、複数の営業所や支店を持つ企業では、本部の社員だけでなく、研修に参加していない社員にも情報を届けることが重要です。
たとえば、全社共通の研修資料は各営業所からも閲覧できるようにし、特定の部署向けの資料は閲覧権限を設定して共有します。また、資料の保存場所や確認方法を社内メールなどで周知し、社員が迷わずアクセスできるようにしましょう。
ただし、共有したつもりでも、権限の設定ミスによって資料を閲覧できない場合があります。そのため、共有後は各営業所の社員が実際に資料を確認できるかチェックし、必要な情報が届く状態を整えましょう。
社内研修の資料を社員に活用してもらうためのポイント
社内研修の資料をナレッジ化しても、社員が必要な情報を見つけられなかったり、内容が古かったりすると、十分に活用されません。そこで、ここでは研修資料を社員に継続して活用してもらうための2つのポイントを解説します。
(1)社員からの質問や意見を反映して資料を更新する
社内研修の資料を継続的に活用してもらうには、社員から寄せられた質問や意見をもとに、内容を更新することが重要です。なぜなら、研修資料を作成した時点では、社員が実務で疑問に感じる内容をすべて網羅するのは難しいためです。
たとえば、営業所の社員から商品の仕様や顧客への説明方法について同じ質問が繰り返される場合は、その質問と回答を研修資料に追加しましょう。また、社員から「説明がわかりづらい」と指摘された部分は、具体例や図を追加して改善します。
ただし、更新する担当者が決まっていなければ、古い情報が残り続ける恐れがあります。そのため、研修ごとに更新担当者を決め、定期的に内容を見直すルールも設けましょう。
このように、社員の疑問や意見を反映して資料を更新することで、現場で必要とされる情報を蓄積し、継続的に活用してもらいやすくなります。
(2)社員が資料を探しやすい仕組みを整える
社内研修の資料を社員に活用してもらうには、必要な情報をすぐに見つけられる仕組みを整えることが重要です。なぜなら、どれだけ研修資料を充実させても、社員が必要なときに見つけられなければ、業務に活用されず、結局人事担当者への問い合わせが繰り返されるためです。
たとえば、研修資料のタイトルを「2026年度営業研修」とするだけでは、具体的な内容がわからず、社員は複数の資料を開いて確認する必要があります。そこで、「商品知識」「顧客対応」など、何についての情報なのかひと目でわかるタイトルにしましょう。
また、資料の保存場所を統一し、社内ポータルなどからアクセスできるようにすることも効果的です。さらに、検索機能が充実したツールを活用すれば、研修資料が増えても必要な情報を探しやすくなります。
このように、社員が必要な情報をすぐに見つけられる環境を整えることで、研修資料が単に保存されるだけでなく、日常業務で活用されるナレッジになります。
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社内研修の資料をナレッジ化して全社で活用しよう!
これまで、社内研修の資料をナレッジ化するメリットや3つの方法、具体的な手順、社員に活用してもらうためのポイントを中心にご紹介しました。
社内研修の資料をナレッジ化すれば、研修後も社員が必要な情報を確認できるだけでなく、研修に参加していない社員への知識の共有や、人事担当者への問い合わせの削減にもつながります。
ただし、研修資料を1か所にまとめるだけでは、必要な情報が見つからず、社員に活用されない可能性があります。そのため、資料の量や共有範囲を踏まえて管理方法を選び、社員が必要な情報をすぐに探せる仕組みを整えることが重要です。
とくに、複数の営業所や支店を持つ企業では、研修に参加していない社員も含めて、誰もが必要な情報を確認できる環境を整えましょう。
社内研修の資料をナレッジ化する方法を検討している方は、記事内で紹介しているホワイトペーパーを参考にして、研修で得た知識を全社で活用できる環境づくりを進めましょう。
