ナレカンが現場の知恵を資産化し、持続可能な組織づくりを推進
三晃金属工業株式会社
業種:製造業 企業規模:~500名(2025年3月末時点)三晃金属工業は「現場の専門知識やノウハウが属人化している」といった課題から、『ナレカン』を導入しました。今回は、会社全体の業務効率化を推進するために発足した「BPX班」のメンバーである、(写真左から)堀川様、渡辺様、前田様にお話を伺いました。
金属屋根を中心に、防水・外壁工事から太陽光発電事業まで幅広く手掛ける専門会社です。
貴社の事業内容について教えてください。

渡辺様
「当社は、金属屋根を生み出した会社で、金属屋根を中心に、ステンレス防水・シート防水・外壁まで、開発・製造・施工を一貫して手掛けています。また、改修や塗装工事、太陽光発電事業にも対応している、金属屋根の専門会社です。
施工実績としては、国立競技場やピースウイング広島(サッカースタジアム)、先日ユネスコのベルサイユ賞を受賞した香川県立体育館などがあります。
さらに、建設現場における職人不足の課題を解決するため、省力化施工機器の開発や若手職人の育成にも力を入れています。その一環として、現在は『サンコークラフトアカデミー』を開校し、ベテラン職人が実地で指導する取り組みを行っています。」
皆様の所属部署・役割について教えてください。
渡辺様
「我々は、2024年度に立ち上がった、本社・支店・営業・工事・総務など、部門の垣根を越えたプロジェクト組織『BPX班』のメンバーです。会社全体の業務効率化を推進するために発足し、現在は『ナレッジ共有』をテーマに取り組んでいます。
私(渡辺)は、BPX班の班長を務めるとともに、総務部にて人事・経営企画を担当しています。
前田は施工管理部・品質管理部に所属し、人材育成や工事監査に従事しています。また、堀川は経理部にて決算業務などを担当しています。」
直感的なUI、質問・回答のやりとり自体をナレッジ化できる点が、当社の理想と合致しました。
ナレカン導入前には、どのような課題がありましたか。

前田様
「一番の課題は、『ナレッジの属人化』でした。
現場の専門知識やノウハウといった経験知・暗黙知が、個人の頭の中や、メール・チャットツールといったフロー情報に埋もれてしまい、会社の資産として活用できていない状態でした。
その結果、必要な情報にたどり着けず、同じようなミスが繰り返されるという悪循環が起きていたんです。
また、膨大な技術データや営業資料も各所に散在していて、とくに若手社員にとっては『誰に何を聞けばいいのか分からない』あるいは『大量の資料を一通り確認しないといけない』といった状況になっており、検索にかかるコストも大きな課題でした。
こうした課題を解消するために、プロジェクトメンバーで何度も議論を重ね、課題の深掘りや目指すべき姿を整理した上で、複数のナレッジマネジメントツールをトライアルすることになりました。」
導入にあたっての検討プロセスや決め手を教えてください。
堀川様
「複数のツールを比較検討するなかで、ナレッジの“ストック化”に強みを持つ『ナレカン』にたどり着き、導入を決めました。
検討プロセスとしては、まず実務者の反応を確認するため、全体の約2割にあたる100名規模でトライアルを実施しました。
その結果、質問の解決スピードが速いことや、AI検索によって社内規定の検索性が向上したことから、『これなら現場で使える』という手応えを得られた点が導入の決め手となりました。
とくに、マニュアルがなくても直感的に使えるUIに加え、『質問と回答』のやり取り自体をナレッジとして蓄積できる“社内知恵袋”の仕組みが、当社の課題解決や将来的な業務生産性向上のイメージと合致し、導入の後押しとなりました。」
トライアルの最初の100名は、どのような基準で選定しましたか?

堀川様
「そもそもベテラン社員が『業務の進め方が分からない』という理由で困る状況はほとんどありません。つまり、属人化によって真に困っているのは若手社員です。
そのため、ベテラン社員を中心にしてもナレカンの活用は進まないと考え、若手社員を中心としたナレッジマネジメントを設計する方針を取りました。
具体的には、各支店から営業所を選定する際に、
- 若手社員が多い、もしくはツール活用に前向きな所長がいる営業所に声がけする
- 所長同士の関係性が近く、横展開しやすい営業所は複数まとめて指定する
- 新入社員は原則参加とする
といった条件を設けました。その結果、トライアル期間中に現場のリアルな声を効率よく収集することができました。」
若手社員からも『質問する心理的ハードルが下がった』との声があり、疑問の早期解消やスキルアップの加速につながっています。
ナレカンの活用方法や導入後の変化、現場での反応をお聞かせください。
渡辺様
「社内規程、営業補助資料、技術資料、各種ガイドラインや通達文書などを、ナレカンで一元管理しています。
ナレカン導入後は、まず『ナレカンを検索する』ことが当たり前になりました。そのうえで、検索しても見つからない場合は周囲に確認し、それでも解決しない場合に『ナレカンで質問する』というフローを徹底しています。」
前田様
「2025年に導入してから半年が経過し、現在では日々2〜3件ほどの質問が寄せられています。
若手社員からは『本社に気兼ねなく質問できるようになり、心理的なハードルが下がった』という声もあり、疑問の早期解消やスキルアップの加速につながっています。
また、回答する側にとっても、『現場で何に困っているのか』が可視化されるようになりました。その結果、私の主管業務である‟施工管理”や‟品質管理”において、不足している情報が明確になり、組織全体の生産性向上につながる前向きな変化を実感しています。
今後は、現場写真や施工動画といった文字情報を持たない『視覚的なナレッジ』を、どのように資産として蓄積・活用していくべきかを考えていきます。」
「社内知恵袋」が活用されるために工夫したことはありますか?
渡辺様
「運用にあたっては『質問の内容やレベルを気にしない』『批判をしない』という、思いやりのルールを設け、とくに若手社員でも気軽に活用できる環境をつくりました。
そのうえで、回答者側には『質問に対して、できる限り早く回答する』ことを意識してもらっています。そのため、所属部署の範囲を超えた回答も歓迎し、『完璧な回答でなくても、まずは知っている範囲で回答してみよう』という方針を打ち出しました。
導入当初は技術部などの専門部署が主に回答を担っていましたが、現在では実務者同士で知見を共有する、自走型の組織文化が少しずつ育っているのを感じます。」
前田様
「質問者目線では『いかに具体的に質問できるか』も重要だと考えています。
ナレカンの“社内知恵袋機能”を活用することで、口頭で尋ねる場合と比べて、前提・背景・要点を整理したうえで質問する文化が定着しました。
これにより、質問の具体性が自然と高まり、回答者にとっても理解しやすい状態が生まれています。」
どのような点が、ナレカンの社内定着につながったと思いますか?
渡辺様
「全員が情報共有を自分事として捉え、ナレカンを積極的に活用できる仕組みが、社内定着につながったのだと思います。
そして、そのためには「誰でも気軽に質問・回答できる環境をつくること」が大切です。
また、役職者定例での会議の際に、社長から『社内で知恵を出し合おう』とお声がけいただいたことも定着の後押しとなりました。社長をはじめ、役職者の方々にPJの目的や重要性をご理解いただけたことが、ナレカン活用の契機になったのだと思います。」
サポート担当の方との定期的な打ち合わせを通じて、導入時の疑問や不安を解消できました。

ナレカン導入に際し、サポート体制はいかがでしたか。
渡辺様
「当社のニーズを深くご理解いただいた上で、導入支援をしていただけたと感じています。
トライアル開始前には『どのように社内に浸透させるか』『現場で使ってもらえるか』といった不安がありましたが、サポート担当の方との定期的な打ち合わせを通じて、導入時の疑問や不安を解消することができました。メールでのお問い合わせに対しても、導入前後を問わず、すばやくご回答いただけており、ストレスなく運用できています。
また、導入を成功させるための様々なアドバイスをいただけたことで、100名規模のトライアル実施に踏み切れました。
最終的には、全社導入もスムーズに実現でき、大変良かったと感じています。」
ナレカンのサービスにご満足いただけていますでしょうか。
前田様
「大変満足しています。特に、業務の効率化にとどまらず『部署を越えて回答が集まる文化』が醸成され、支店や部署を越えたコラボレーションが生まれている点が、最大の収穫だと感じています。」
堀川様
「UIがシンプルで直感的に使えるため、全社導入時の操作説明会も一度で完了しました。その後、操作説明に関する問い合わせもほとんどなく、実務者も直感的に活用できており、高い評価につながっています。」
『ナレカン』導入で、現場の知恵を資産へ。持続可能な成長基盤の構築につながると考えています。
どのような組織や課題を抱える方におすすめしたいですか。
渡辺様
「どの業界でも、マニュアルなどからこぼれ落ちるベテラン社員などの『経験知』や『暗黙知』は存在しているのではないかと思います。こういった、いわゆるノウハウは、実はそれぞれの会社の大きな財産なのではないでしょうか。
そのため、個人の知識や経験を『会社の財産』として蓄積・活用していきたい企業にとって、特に有効なツールだと感じています。」
最後に、ナレカン導入を検討されている方に向けて、メッセージをお願いします。
前田様
「『ナレカン』の導入は、現場に蓄積された生きた知恵を資産へと変え、繰り返されるミスの削減や、持続可能な成長基盤の構築につながると考えています。
まずはスモールスタートでも構いませんので、現場の『小さな疑問』に寄り添う一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。」
渡辺様
「ナレッジの蓄積・共有・活用にとどまらず、『知恵を出し合う』『部門横断で今までの仕事のやり方を見直す』といった動きが生まれ、挑戦・成長を後押しする組織づくりにつながっている実感があります。
こういった組織改革につながるポテンシャルを持ったツールと捉えて検討されるのがいいのではないかと思います。」
